商工中金で不正融資 評価・ノルマ…職員15人関与[2017/01/06 20:40]

 金融危機や自然災害などで一時的に業績が落ちた企業の売上高などの書類を、商工中金の職員15人が意図的に改ざんして、不正に融資していたことが分かりました。

 商工中金によりますと、不正を行ったのは、鹿児島支店を中心に、名古屋や岡山など4支店15人の職員です。経済の混乱や災害で打撃を被った中小企業の売上高や利益を意図的に低く改ざんすることで、本来は基準を満たしていないのに融資していました。不正に関与した職員は、「顧客や内部の評価を得たかった」「支店ごとのノルマがあり、業績評価の対象となっていた」などと話しています。商工中金では今後、不正に行われた契約の解除や、企業に支払われた利子補給金の返還を行うとともに、全容の解明に向けて第三者委員会を設置して、徹底調査を進める方針です。

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