2016年の企業物価指数 7年ぶり大幅マイナス[2017/01/16 10:58]

 2016年に企業間で取引された商品の価格はリーマンショック直後の2009年以来、7年ぶりの下げ幅となりました。

 日銀が発表した2016年の企業物価指数は前の年に比べて3.4%のマイナスとなりました。原油安に加えて、為替が2015年平均の121円台から108円台まで円高が進んだためで、下げ幅はリーマンショック直後の2009年以来の大きさです。一方で、単月では夏場から下げ幅が縮小しています。去年12月の企業物価は1年前に比べて1.2%のマイナスで、2015年3月以来の小ささとなりました。OPEC(石油輸出国機構)の減産合意を受けた原油価格の上昇やトランプ相場による円安の進行で、企業物価には下げ止まり感も出ています。日銀の調査統計局は「先行きは見通しづらく、トランプ政権が何を打ち出してくるかを見極めるまでは企業物価が動きにくい状況が続く」としています。

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