「賃上げの勢い継続」 経団連が春闘の方針決定[2017/01/17 20:08]

 経団連は、今年の春闘に向けて「賃上げの勢いを継続する」ことや働き方改革などを盛り込んだ経営側の指針を正式に決定しました。

 経団連副会長・工藤泰三氏:「将来不安を解決することがもっと大事ではないか。賃金もさることながら、そっちが大事。働き方改革、もっと真剣にやらないと不安が払拭できないというところが(去年との)違いなのではないか」
 経営側の基本姿勢は「賃上げの勢いを継続する必要がある」として、去年に続いて「年収ベースの引き上げ」を求めていくとしています。また、女性の就労を後押しするための配偶者手当の見直しや非正規社員の待遇改善など、働き方改革にも積極的に取り組むよう提言しています。一方、給与水準を引き上げるベースアップについては、連合が「2%程度を基準」として引き上げに強いこだわりを示しているのに対し、経団連側は「ベアにこだわれば賃上げの選択肢が狭まる」と牽制(けんせい)しています。春闘は、来月2日に経団連と連合のトップが会談し、正式にスタートすることになります。

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