1基で利益500億円 東電の再建計画は“再稼働”前提[2017/02/10 11:53]

 福島第一原発事故の処理費用を賄うため東京電力が作成している再建計画で、原発の再稼働を前提に1基あたり500億円の利益を見込んでいることが分かりました。

 廃炉や賠償などの費用は22兆円規模に膨れ上がる見通しで、東電は毎年5000億円の捻出を迫られています。ANNが入手した再建計画の素案では時期は明示しないものの、原発を再稼働すれば1基あたり500億円の利益が見込め、「信頼回復のうえで実現する」としています。また、送配電事業で他の電力会社との再編を進め、2025年度までに1500億円の費用を削減します。東電は、この計画を来月にも国に提出する予定です。ただ、再稼働の見通しは立っておらず、計画が実現されなければ電気代の値上げなど国民負担がさらに増える可能性があります。

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