キリン、不振のブラジル事業を売却 立て直しを断念[2017/02/13 18:22]

 キリンホールディングスは、業績不振が続いていたブラジルの子会社をオランダのビール大手のハイネケングループに約770億円で売却すると発表しました。

 キリンホールディングスは、ブラジルを成長市場と見込んで2011年に現地の飲料会社を約3000億で買収し、ブラジルキリンとして製造・販売を行ってきました。しかし、ブラジル経済の低迷や競争激化によって収益が悪化し、おととしにはブラジル事業で1140億円の特別損失を計上したことで上場以来、初の最終赤字となりました。キリンホールディングスは、ブラジル事業の立て直しを急いでいましたが、「単独で高収益事業へ転換するのは限界がある」として売却を判断したということです。今後は、東南アジアなどの地域を強化していく考えです。

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