東芝が債務超過の恐れ “原発”巨額損失額を発表へ[2017/02/14 11:52]

 巨額の損失が見込まれる東芝がまもなく去年4月から12月までの決算を発表します。原発事業による損失は6000億円から7000億円に上り、最終損益は4000億円以上の大幅な赤字となる見通しです。東芝は債務超過に陥る恐れがあり、正念場を迎えています。

 (経済部・野口有香記者報告)
 14日午前中、取締役会が開かれ、巨額の損失額確定に向けて詰めの協議が行われている模様です。問題は、3月末時点で債務超過に陥るかどうかです。その場合、名門・東芝は東証1部から2部に転落する異例の事態となります。債務超過を回避するため、稼ぎ頭のメモリー事業を切り離し、株式を一部売却する方針です。現在、5社程度が出資を提案していて、これで3000億円程度の資金を集めたい考えです。同時に東芝は15日、金融機関を集め、3月以降も融資の継続を要請します。しかし、地方銀行には融資に難色を示す声もあり、すべての銀行団が応じるかどうかは不透明です。東芝は14日夕方に会見をしますが、ここで具体的な再建の道筋が示せるかが焦点です。

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