東芝、最終赤字3900億円に 半導体100%売却も[2017/02/14 23:46]

 東芝はアメリカの原発事業で7000億円にも上る巨額損失を発表しましたが、会見した綱川智社長は、間違いの原因は原発子会社のウェスチングハウスを買収したことだという考えを示しました。

 東芝・綱川智社長:「(Q.振り返ってどこが間違いのポイントは?)今から見れば、ウェスチングハウスを買収したことともいえなくはないと思います」「(Q.原発にこだわっているように見えるが、真っ当な経営判断といえるのか?)パートナーを見つけて持ち分を下げるという方向で検討しているが、具体的な案件を言える段階ではありません」
 綱川社長はこのように述べて、今回の7000億円に上る巨額損失を出したウェスチングハウス買収は正しくなかったという認識を示しました。そのうえで、ウェスチングハウスの株売却を検討しているものの、見通しが立っていないことを明らかにしました。東芝が発表した原発事業による損失額は7125億円に上り、今年度の最終損益は3900億円の赤字に上る見通しです。さらに、去年の末には負債が資産を1912億円上回る債務超過となっていたことも分かりました。また、その責任者の志賀重範会長が15日付で会長を辞任します。ただ、東芝は、原発事業については建築・土木は今後、行わないとしましたが、すでにある海外事業や再稼働、燃料などは今後も継続して行うとしています。一方で、巨額損失をカバーするために稼ぎ頭の半導体フラッシュメモリー事業を分社化、すべての株の売却も検討していることを明らかにしました。
 東芝・綱川智社長:「(Q.半導体は過半の株売却も含めて検討されているということだが、これは最大100%の売却もあり得るのか?)すべての可能性があり得るということです」

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