東芝が融資継続を要請 半導体“売却”に不安視も[2017/02/15 11:50]

 経営難に直面する東芝が15日、金融機関を集めて融資の継続を要請しています。東芝は14日、原発事業で7100億円余りの損失が発生したと発表しました。また、アメリカの原発建設会社の買収に絡んで何らかの不正があったとする内部告発があったことも明らかになりました。金融機関は東芝への融資を続けるのでしょうか。

 (経済部・松本寛史記者報告)
 銀行団への説明会は本社で午前10時半から始まり、地銀や保険会社など100社ほどが参加しています。参加者に話を聞くと、「今後の融資はきょうの説明を聞いてから決めたい」「3年後の東芝の姿をしっかりと説明してほしい」と言って会場に入っていきました。前回の説明会では、融資継続に反対だという地方銀行が5つほどありました。一方、メインバンクの三井住友銀行やみずほ銀行は、仮に離脱する地方銀行が相次いだとしてもその分は肩代わりする意向を示しています。また、個別に取引のある政府系の日本政策投資銀行の幹部は「地銀が逃げても心配ない」と述べ、必要な支援には応じる構えです。ただ、大手行の幹部のなかには東芝が半導体事業を手放した場合、「ビジネスの柱をどう作っていくのか」と先行きを不安視する声もあります。

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