東芝また決算発表延期 会計めぐり経営者から圧力も[2017/03/14 17:10]

 異例の事態です。経営危機に直面している東芝が、延長していた決算発表を再度、延期すると発表しました。東芝本社から報告です。

 (経済部・野口有香記者報告)
 今も続いている会見では、冒頭に綱川社長が2度にわたる決算の延期について深々とおわびをしました。
 東芝・綱川智社長:「決算発表を再度、延期することとなりました。本件に関し多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを改めて深くおわび申し上げます」
 東芝は、原子力事業の会計処理を巡り、今回初めて内部で経営者から圧力があったことを認めました。そのため、過去の決算にさかのぼって追加の調査が必要として、第3四半期の決算発表を来月11日まで再度、延期しました。一方、今後の再建策として、巨額損失の原因となった原発子会社「ウェスチングハウス」の株式の半分以上を売却するなど、海外の原発事業にも切り込んでいくことなどを打ち出しました。東芝は2017年度中には危機的な状況を脱するとしていますが、ある幹部は「次の期日までに間に合わなければ(東芝は)終わりだ」と、これまで以上に危機感を募らせています。

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