ノーベル経済学賞受賞の教授招き議論 諮問会議[2017/03/14 21:55]

 政府は14日に行われた経済財政諮問会議で、ノーベル経済学賞受賞のコロンビア大学教授を招いて議論を行いました。

 安倍総理大臣:「ノーベル経済学賞受賞者・スティグリッツコロンビア大学教授をお迎えを致しまして、世界経済の情勢や政策課題についてお話を伺いました。所得の公平化、教育、健康、介護サービス部門の強化、イノベーションの促進などに取り組むべきだというメッセージを頂きました」
 経済財政諮問会議に有識者として招かれたのはノーベル経済学賞受賞者のコロンビア大学のスティグリッツ教授で、海外の有識者としては初の参加となります。そのなかでスティグリッツ教授は、先進国のなかでの所得分配の不平等性を問題点として挙げ、「教育や介護などのサービスに従事する労働者への高い賃金を払うことが重要だ」と述べました。また、アメリカ抜きのTPP(環太平洋経済連携協定)発効を念頭に入れたマルチの貿易協定の推奨や幼児教育をより充実させ、女性の労働市場の参入をより促進させることの重要性についても言及したということです。これを受けて、安倍総理は「働き方改革や、介護や保育の環境整備などをより加速していかなければならない」とコメントしました。

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