“太平洋クロマグロ”漁獲上限を超過 混獲など要因[2017/04/27 16:35]

 資源の枯渇が懸念されている太平洋クロマグロですが、日本の小型魚の漁獲量が国際合意で決められた上限を超過しました。

 水産庁によりますと、太平洋クロマグロの小型魚の漁獲量は27日時点で4008トンとなり、昨年7月から今年6月末までの漁獲量の上限である4007トンを超過したということです。太平洋クロマグロを巡っては、資源回復のため、WCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)の国際合意に基づき、日本は30キロ未満の小型魚で年間4007トンの上限を設け、漁獲管理に取り組んでいました。魚群の来遊が良好だったことから、普段、クロマグロをあまり漁獲しない漁業者が漁獲したことや他の魚を狙った操業時に混獲したことなどが超過の要因だとしています。超過分は、来年度の漁獲枠から差し引かれることになります。

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