三菱自動車 最終損益が2000億円近くの赤字に[2017/05/09 23:29]

 燃費データの不正問題による損失で、三菱自動車の昨年度の決算は最終損益が2000億円近い赤字となりました。

 三菱自動車が発表した2017年3月期の決算によりますと、売上高は1年前より16%減少の1兆9066億円となりました。上期は燃費データの不正による自動車の販売停止が影響し、販売台数が落ち込みましたが、下期になって回復したことなどから、営業利益は51億円の黒字を確保しています。一方で、顧客への賠償金の支払いなど約1700億円の特別損失を計上したことから、最終損益は1985億円の赤字となりました。益子修社長は「改革への手を緩めることなく、規模の成長と収益のV字回復に取り組む」と話しました。今年度については、アジアでの販売に力を入れるほか、日産自動車の傘下でコスト削減などを進めて売上高2兆円、最終利益680億円と不正発覚前の水準を見込んでいます。

こちらも読まれています