石原氏「方向性打ち出す」 米抜きTPP実現に意欲[2017/05/19 11:52]

 石原TPP担当大臣は、ベトナムのハノイで行われるアメリカを除いたTPP(環太平洋経済連携協定)11カ国の閣僚会合を前に「TPPの早期実現に向け、方向性を明確に打ち出す」と意欲を示しました。

 石原TPP担当大臣:「各国の思いをしっかり聞かせて頂き、TPPを早期に実現することを追求する今後の方向性を明確に打ち出す」
 今回の会合のなかで石原大臣は、ニュージーランドやオーストラリアなどアメリカ抜きの11カ国でのTPP発効に前向きな国と連携しながら、各国に働き掛けていく方針です。また、ハノイで同時に開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)会合に今週、任命されたばかりのアメリカのライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表が参加する見通しです。貿易交渉で最も強硬派だとされるライトハイザー氏との二国間協議が行われる場合、日本に対してどのような要求がなされるか早くも政府は警戒しています。アメリカ抜きのTPP発効に後ろ向きな国々に対して足並みをそろえるよう、日本が議論を主導できるかが最大のポイントになります。

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