痛みなし!乳がん検査に新技術 2020年実用化目指す[2017/05/24 11:52]

 日本の女性がかかるがんのなかで最も多いのが乳がんです。その乳がん検査で痛みを伴わない新たな技術が開発されました。

 日立製作所が開発したのは、リング状の装置から出る超音波で自動的に乳房の腫瘍(しゅよう)を発見する技術です。検査を受ける人はうつぶせの姿勢になり、水を満たした検査容器に乳房を入れるだけです。乳房を強く挟んでX線を当てるマンモグラフィー検査のような痛みを伴わずに済みます。マンモグラフィーは精度が高いものの、若い人などに多い乳腺の密度が高い場合は腫瘍を検出しにくいという課題がありました。また、従来の超音波検査は検査をする人の技術によって検出レベルに差がありました。
 日立製作所研究開発グループ・川畑健一リーダ主任研究員:「感度が原理的に高いし、誰が測っても一緒で早期発見につながったらいい。簡便で不快を伴わないものがいいので、(検診の)バリアーが下がる」
 日立は2020年の実用化を目指しています。

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