黒字化目標に財政審「旗降ろすこと許されない」[2017/05/25 23:29]

 財務省の審議会は2018年度予算編成に向けた意見書をまとめました。将来世代へ国の借金を付け回さないよう、国と地方の基礎的財政収支を2020年度に黒字化させる目標について、「旗を降ろすことは許されない」と強調しています。

 意見書では、財政健全化について「将来世代に対する我々の責務」と強調しました。基礎的財政収支を2020年度に黒字化させる目標については「実現の旗を降ろすことは許されない」と指摘しました。先日、「2020年度の黒字化はずれ込む可能性もある」と発言した経団連の榊原会長は、次のように自らの発言を説明しました。
 経団連・榊原会長:「経済再生、歳出改革、歳入改革、この3本柱でしっかりと実現するということ。それを怠れば1年2年、遅れてしまうこともあるんだと、起こらないようにするんだということ。2020年度黒字化の旗を絶対に降ろしてはいけないということを強調したのが主旨」
 また、自民党で議論が進む教育財源については「財源を国債に求める考えは将来世代への負担の付け回しであり、赤字国債と同じで、到底受け入れられない」と教育国債に頼ることを切り捨てたうえで、「税制を中心とした恒久的財源を検討する必要がある」としました。

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