EUが日本に関税撤廃を要求 ワインなど幅広い分野で[2017/06/15 07:01]

 日本とEU(ヨーロッパ連合)のEPA(経済連携協定)を巡る交渉が本格化し、日本はワインや豚肉など幅広い分野で関税の撤廃を求められています。

 日本とEUの主席交渉官による非公式の会合が14日から本格的に始まりました。日本は現在、乗用車の輸出に掛かる10%の関税について完全撤廃を求めています。これに対してEUは、1リットルあたり最大125円の関税があるワインや1キロあたり最大482円の関税がある豚肉の関税撤廃を求めています。EU側は他にも、日本で人気のあるチーズなどの乳製品で関税の撤廃を求めるなど、TPP(環太平洋経済連携協定)を上回る譲歩を日本側に迫っているということです。日本とEUは来月の大枠合意を目指していますが、交渉は難航していて、日本の交渉関係者からは「今回、まとまらなければ、そもそもの交渉がなくなってしまうのではないか」と危惧する声も出ています。

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