米WDが東芝を提訴 半導体子会社の売却差し止め求め[2017/06/15 17:01]

 東芝と半導体工場を共同で運営するアメリカのウエスタン・デジタルは、半導体子会社の売却差し止めを求めて提訴したと発表しました。

 ウエスタン・デジタルは先月、東芝が進める半導体子会社の売却の差し止めを国際仲裁裁判所に申し立てましたが、14日、さらにカリフォルニア州の裁判所に提訴しました。ウエスタン・デジタル側は「契約上の権利を理解してもらえず、申し立てを行う以外に選択肢がなかった」と主張し、仲裁裁判所の判断が出るまでは売却手続きを差し止めるよう訴えました。これに対し、東芝は「メモリー事業の売却先は6月後半までに決定し、6月28日までに正式締結する方向で進めている」とコメントし、両社の対立は深まっています。東芝は経営再建を進めるため、半導体子会社の売却を急いでいますが、今回の提訴によって売却交渉が長期化するリスクが高まってきました。

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