EUと関税引き下げ交渉で農業団体「努力に水差すな」[2017/06/16 07:05]

 ヨーロッパ産のバターやチーズが安く輸入できるよう日本とEU(ヨーロッパ連合)で交渉が進んでいることについて、日本の農業団体から「酪農家の努力に水を差すな」と注文が付きました。

 自民党で行われた会議で、JAなど農業団体は、日本とEUの間で農産品の関税引き下げ交渉が行われていることについて「TPP(環太平洋経済連携協定)の合意内容を譲れない一線として交渉してほしい」と強く求めました。特に関税撤廃が求められているチーズやバターについて、乳牛団体は「国内で自給率を高めるように酪農家がしている努力に水を差さないでほしい」と訴えました。
 小泉進次郎農林部会長:「もはや守りだけではない。攻めることは攻めて、出せるものは出す環境をなんとしてでも実現する」
 一方、小泉農林部会長は、日本からヨーロッパに農産品の輸出を進める環境づくりに力を入れる考えを示しました。そのうえで、「守るべきものを守ることも大切」と農業団体の主張に理解も示しました。

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