EU離脱に備え…ドイツに新拠点 三井住友FG[2017/07/03 18:51]

 イギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱による影響を少なくするため、三井住友フィナンシャルグループ傘下の三井住友銀行とSMBC日興証券は、現在のロンドンに加え、ドイツのフランクフルトに新たな現地法人を設立すると発表しました。

 EUでは、いずれかの加盟国で「単一パスポート」と呼ばれる金融業の免許を取れば、EU全域で営業をすることができます。三井住友銀行やSMBC日興証券ではこれまで、ロンドンを拠点に営業を続けてきました。しかし、イギリスがEUを離脱すれば、この単一パスポートが効力を失う可能性が高いため、2019年3月をめどにドイツのフランクフルトに新たに現地法人を設立します。大手証券会社では、すでに野村ホールディングスと大和証券グループ本社がフランクフルトに新拠点を開設する方針を決めています。一方、他のメガバンクは元々、オランダに現地法人を持っているため、イギリスのEU離脱による影響は限定的とみられています。

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