出光創業家側の申し立て却下 統合へ前進か[2017/07/18 13:13]

 東京地裁は石油元売り大手の出光興産が進めている公募増資について、出光の創業家側が差し止めるよう求めた仮処分申し立てを却下しました。創業家側は即時抗告しています。

 出光興産は財務強化などを理由に、現在の発行済み株式総数の3割にあたる4800万株の公募増資を実施することを取締役会で決めましたが、創業家側の代理人は「創業家の持ち分比率の引き下げが目的だ」として、公募増資の差し止めの仮処分を申し立てていました。仮処分が却下されたことで昭和シェル石油との統合に反対する創業家の持ち株の比率が低下し、統合に向けた動きが前進する可能性があります。

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