東芝の監査法人、「限定付き適正意見」表明へ[2017/08/09 15:01]

 10日に提出期限が迫っている東芝の有価証券報告書について、監査法人が、限定付きの適正意見を表明することが明らかになりました。

 東芝は、原子力事業の巨額損失を認識した時期などを巡って、監査法人と対立し、有価証券報告書の提出に必要な「適正意見」を得られず、6月末の提出期限を延長していました。関係者によりますと、監査法人は、一部に不適正な部分があるものの、重要な点は問題がないとする「限定付き適正」の意見を出す方針だということです。東芝は10日、正式に有価証券報告書を提出する見込みで、これによって上場廃止の懸念が1つ払拭されます。今後は2年連続の債務超過を解消するため、半導体メモリー事業の売却を急ぎます。

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