経済

2017年8月31日 11:51

概算要求100兆円超 防衛・社会保障、過去最高額

2017年8月31日 11:51

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 来年度の予算編成に向けた各省庁の概算要求の総額は4年連続で100兆円超えです。年々、増えている防衛費は5兆円を超え、過去最大になります。なかには、ミサイルを新たに独自開発する研究費や新型の護衛艦の建造費が入っています。また、この要求とは別に陸上型のミサイル防衛システムの費用も盛り込む予定で、防衛費の要求額はさらに膨らみます。

 防衛費の要求は過去最大で、今回はミサイル開発の研究費まで入っています。武力攻撃に抵触しないのか財務省の査定で議論を呼びそうです。一方で、社会保障費は一定額、削減することになっていますが、その削減対象も焦点です。防衛費の要求額は5兆2500億円ですが、小野寺防衛大臣がアメリカで約束した陸上型のイージスシステム導入費用が年末までにさらに上積みされます。この迎撃システムは1基800億円で、まずは2基導入。また、迎撃ミサイルが1発30億円もするため、将来にわたって巨額な負担が発生します。社会保障の要求額も31兆円余りと過去最高です。高齢化による増加分を今後、医療や介護分野で削ることになります。

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