WDが経営権の放棄を提示 東芝の半導体子会社売却 [2017/09/20 11:51]

 東芝は半導体子会社の売却について、先週に日米韓連合と契約に向けて交渉を進めると発表しましたが、その揺さぶりが効いたのかアメリカのウエスタン・デジタルを含む連合が新たな譲歩案を提案したことが分かりました。

 (経済部・岸田慎介記者報告)
 連合側は東芝が懸念するウエスタン・デジタルの経営権の取得について、将来的にもすべて放棄するという大幅な譲歩案を示しました。東芝は先週、アメリカの投資ファンドや韓国の半導体メーカーなどからなる日米韓連合と正式契約に向けた最終調整を進めると発表しました。今回の譲歩案はこの東芝の方針に対抗するもので、ウエスタン・デジタルとしては何としても競合他社に取られたくないというぎりぎりの選択といえます。東芝は20日、取締役会でこの2つの案を検討していますが、関係者からは「どちらに決めるのかぎりぎりまで分からない。きょうは決められないのでは」と話しています。東芝は20日に決められない場合に備え、21日も取締役会が設定されていて、金融機関などからのプレッシャーが強まるなか、一日も早い決着を目指しています。

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