東芝「特設注意市場銘柄」の指定解除へ 東証[2017/10/11 23:30]

 東京証券取引所は経営再建中の東芝について、内部管理体制に問題のある「特設注意市場銘柄」の指定を解除すると発表しました。

 自主規制法人・佐藤隆文理事長:「現状の東芝が上場企業として最低限備えていないといけない内部管理体制の水準まで改善したと。枠組みのなかで調査した限りで認めたに過ぎない」
 東京証券取引所は、2015年に発覚した不正会計問題で、東芝を内部管理体制に問題のある特設注意市場銘柄に指定していました。今回、東芝が提出した内部報告書の審査を進めた結果、経営トップの暴走を防ぐための信任調査を導入するなど、「内部管理体制は相応の改善がなされた」と判断して約2年間、続いた特設注意市場銘柄を解除しました。これにより、上場廃止の懸念は一つ払拭されましたが、来年3月末までに半導体子会社の売却を完了をしなければ、東芝は2年連続の債務超過で上場廃止になる見込みで、依然として予断は許さない状況です。

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