東芝 半導体売却の承認求めるも…株主「怒り心頭」[2017/10/24 11:47]

 経営再建中の東芝は臨時株主総会を開き、難航した半導体子会社の売却先の承認を得る予定です。しかし、株主からは複雑な声が相次ぎました。

 (経済部・岸田慎介記者報告)
 株主からは半導体子会社の売却先も決まり、安堵(あんど)する声がある一方で、利益の9割を稼ぎ出すというメモリー事業がなくなることについて不安の声も多く聞かれています。
 株主:「昔の東芝に戻ってもらいたいな。愛着があったんでね。今の状態は悲しい」
 株主(東芝OB):「(Q.安堵の気持ちが大きい?)そんなもんじゃないですよ。怒り心頭です」
 現在も株主総会は続いていて、株主からは改めて巨額損失の経緯を問いただす場面や本当に会社の風土改革は進んでいるのかなど厳しい意見が相次いでいます。また、売却完了までには課題も多く残っていて、完了させるには各国の独占禁止法の審査を終える必要があり、3月末までに間に合わなければ上場廃止となります。東芝としては早期の売却を実行し、新たな収益源を確保することが重要で、これからが本当の正念場といえます。

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