日銀「現状維持」決定 片岡委員は今回も反対[2017/10/31 12:26]

 日銀は31日の金融政策決定会合で、異次元緩和の現状維持を賛成多数で決定しました。金融政策の据え置きは9回連続です。

 日銀は現在、短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度で推移するように国債の大量買い入れを行っていますが、会合では日銀が物価目標にしている2%の達成がまだ遠いことなどから、金融政策の「現状維持」を賛成8、反対1の賛成多数で決定しました。前回の会合で「緩和効果が不十分」として、反対票を投じたエコノミスト出身の片岡委員は今回も反対の姿勢を示し、その理由として「より長期の金利を引き下げる観点から、15年物国債金利が0.2%未満で推移するよう長期国債の買い入れを行うことが適当だ」と発言しています。午後3時半から黒田総裁が会見し、31日の決定に至った背景などを説明します。

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