日産 検査不正 90年代には多くの工場で[2017/11/18 07:06]

 無資格の従業員が完成検査をしていた問題で、日産自動車は、完成検査制度に関する規範意識が薄かったことが原因などとする報告書をまとめました。

 日産は、国土交通省に完成検査の不正の原因や再発防止策などをまとめた第三者らの調査に基づく報告書を提出しました。カルロス・ゴーン会長、西川社長ら役員12人を含む計約500人からの聞き取りなどをもとに作られました。報告書によりますと、不正は多くの工場で1990年代には行われていたということです。完成検査員の不足が原因で、各工場では国などによる監査の時だけ無資格の従業員を検査の作業から外すなど、不正が発覚することを回避していました。日産は、完成検査エリアへの完成検査員以外の立ち入りを制限したり、検査員数を増やすなどの再発防止策を講じます。西川社長は報酬の一部を来年の3月まで自主返納することを明らかにしました。

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