防衛費は過去最大に 来年度予算案を閣議決定[2017/12/22 11:49]

 政府は過去最大となる97兆7128億円の来年度予算案を閣議決定しました。社会保障関係費が約5000億円、増加し、防衛費も4年連続で過去最大を更新しました。

 予算のなかには政治主導で当初よりも大きく増えた項目も垣間見られます。防衛費では概算要求にはなかった敵基地攻撃も可能なミサイルの購入費用が初めて入り、攻撃能力を持つとの批判もある日本版トマホークの研究費も官邸の意向で入ることになりました。また、北朝鮮の弾道ミサイル対応の「陸上イージス」導入に向けた予算も計上し、防衛費は過去最大となりました。一方で、予算が削られたのは沖縄と生活保護です。沖縄振興予算は今年も140億円、減額され、3000億円を毎年、確保するという安倍総理大臣の約束は風前のともしびになっています。また、社会保障のなかで生活保護は減額となり、費用が今後、最大5%削られることになります。来年以降の予算編成では待機児童対策などの2兆円パッケージものし掛かってくるため、厳しい財政運営は続きます。

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