株価は26年ぶりの高値 来年度は「3万円」の声も[2017/12/29 11:51]

 東京証券取引所は29日が取引の最終日です。今年の平均株価は好調なアメリカ経済を受けた円売り・ドル買いから9月に為替が円安方向に進んだのをきっかけに急上昇し、11月には26年ぶりに高値を更新しました。多くのマーケット関係者は来年もこの勢いが続くとみています。東証アローズから報告です。

 (経済部・賀谷真実記者報告)
 世界的な景気見通しが良好で、日本企業の業績も改善されるという見方から、来年度には平均株価が3万円に達するとみる関係者もいます。29日の東京市場は外国人投資家がすでに休暇に入っていることから売買は低調で、午前の終値は28日より57円高い小幅高にとどまっています。2017年のマーケットは北朝鮮問題やテロなどのリスクを抱えながらも、世界的な低金利政策による金余りや好調な企業業績を背景に26年ぶりの水準まで回復しました。来年も勢いは続くとマーケット関係者は強気です。
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所、嶋中雄二所長:「雇用が非常に良いなかで、物価も実は上がり始めている。物価の上昇があると、賃金の上昇も伴ってくる。人手不足も背景に設備投資が出そう。(2018年は)良い年になりそうだと思っている」
 マーケットは活況でも個人の景気実感につながるのか、まずは年明けの賃上げ交渉が鍵を握ります。

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