“ビール離れ”なのに?大手4社が通期決算で増益[2018/02/16 16:26]

 大手ビール4社の2018年度の通期決算が出そろい、ビール離れが叫ばれるなか、各社とも最終利益が増益となりました。

 サントリーホールディングスは今期の通期決算で、売上高が前の年の同じ時期と比べて2.6%増の2兆4203億円で、最終利益は13.9%プラスの2114億円となりました。これで大手4社の決算が出そろいましたが、各社とも最終利益が前年度を上回りました。ビールの消費量が前年を下回るなか、サントリーホールディングスやサッポロホールディングスはビール事業が好調に推移しました。一方、キリンホールディングスはビールが伸び悩むなか、酎ハイやアルコール以外の飲料などが収益を押し上げました。また、アサヒグループホールディングスは、ヨーロッパなどの海外でのビール事業が収益を牽引(けんいん)し、売上高は初めて2兆円を超えました。各社は国内のビールの消費量が年々減少するなか、主力ブランドを強化し、成長が期待できる酎ハイなどの伸びでビール類の苦戦を補いたい考えです。

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