安倍総理の外遊にJT関係者 「条約違反」と野党指摘[2018/02/22 13:25]

 政府は受動喫煙防止に関連して、安倍総理大臣が先月に東欧訪問した際にJT(日本たばこ産業)関係者が同行したことについて「条約違反ではないか」という野党側の指摘に対して明言を避けました。

 条約では、締約国は健康のためのたばこ規制をする場合はたばこ産業界から商業上、利益に絡んで影響を受けないようにしないといけないとしています。これに対して希望の党の松沢成文議員は、質問主意書で安倍総理の東欧訪問にJT関係者が同行したことは政府がたばこの海外販売の手助けをしたということになり、条約違反になるのではないかとただしました。これに対し、政府は「質問の趣旨が明らかでない」としたうえで、「条約は規制政策を決定する立場にある者に産業関係者が不法や不当な影響力を行使しないよう求めるものだ」と説明し、違反かどうかについては明言を避けました。

 (参考)
 FCTC(たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約)5条3項「締約国は、たばこの規制に関する公衆の健康のための政策を策定し及び実施するに当たり、国内法に従い、たばこ産業の商業上及び他の既存の利益からそのような政策を擁護するために行動する」

こちらも読まれています