「20年前の接待汚職以上だ」 後継・矢野氏にも批判[2018/04/24 16:55]

 財務省は福田次官の辞任で事務次官と国税庁長官が不在となるという異常事態となっています。財務省から報告です。

 (経済部・朝日健一記者報告)
 財務省では、「20年前の接待汚職事件以上だ」という声も出るほどの深刻な事態となっています。セクハラ問題を受けて辞任となった福田次官に代わって次官の仕事を行うのは矢野官房長です。ただ、矢野官房長は今回のセクハラの被害者に名乗り出ることを求めたうえに、国会で「名乗り出ることがそんなに苦痛か」と答弁し、批判が集まっている状況です。一方で組織としても正念場です。他の省庁からは「リスクマネジメントが全くできてない」「ここまで来て認めないのは見苦しい」という声が上がっています。また、省内からも「辞任が遅く、後手に回りすぎだ」という意見が出ているほか、「立て続けに問題が出てきて、今後、政策を進めるのに、支障が出てくるのは避けられない」という声も上がっています。幹部の相次ぐ不祥事で組織の信頼が揺らぐなか、森友問題の処分も予定されていて、財務省の立て直しに向けた見通しはまだ立っていません。

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