原発輸出 電力買い取り価格で日立と英政府に開き[2018/05/10 19:14]

 日立製作所が計画しているイギリスへの原発の輸出を巡って、日立とイギリス政府との間で原発建設後の電力買い取り価格に大きな開きがあることが分かりました。

 今月3日に日立の中西会長がイギリスのメイ首相と会談し、日立が輸出する原発について条件面での協議を行いました。日立側はイギリス政府に出資の増額を求めるとともに、原発の建設費を回収するためには電力の買い取り価格が一定以上、高くないと採算が取れないため、買い取り価格を高く設定するよう求めています。日立は市場価格の1.5倍以上高い、1メガワット=80ポンド半ばでの買い取りを求めていますが、イギリス側は高い価格設定だと国民負担が増えるため、60ポンドから70ポンドに抑えたい考えで、大きな開きとなっています。今後、イギリス政府からの回答を踏まえて、日立は月末の取締役会で事業継続するか判断するものとみられます。

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