洋上風力発電にはずみ 巨大船でコスト削減が可能に[2018/05/13 19:07]

 大規模な洋上風力発電の実現を目指し、甲板を海に潜らせて風車を設置する世界初の大型船がお披露目されました。

 大型船は長さ110メートル、幅40メートルとサッカーコートくらいの大きさで、世界で初めて洋上風力発電の風車を海の上に建設する専用の船として開発されました。これまで、風車の柱部分は大型クレーンで引き上げて設置していましたが、この船は甲板を海に潜らせることで甲板に積んだ柱部分が自動的に浮き上がり、設置が可能となります。これにより、設置コストの大幅削減が期待できるといいます。
 戸田建設エネルギー事業部・佐藤郁副事業部長:「1機設置するときの半額ぐらいを目指したい。安くできる道筋が示せれば量産につながって、さらに安い(発電)コストにつながっていく」
 洋上風力発電は、ヨーロッパでは大規模化でコストが大きく下がり、主力電源に成長しています。1つの発電所の能力は原発1基分にも迫る勢いです。
 戸田建設・今井雅則社長:「(Q.日本でもヨーロッパのような大規模洋上風力発電ができる道が広がった?)条件さえ整えば技術はあるので、いつでも展開ができるようになっている」

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