「金利競争はしない」商工中金が業務改善計画[2018/05/22 23:32]

 不正融資問題を発端にビジネスモデルの改革を迫られていた政府系金融機関の商工中金は、業務改善計画を提出しました。

 商工中金・関根正裕社長:「要するにお客様のニーズではなく、我々から持ち掛けて、『この(低い)金利でやりますから、シェアを下さい』みたいなことはしない」
 商工中金が発表した業務改善計画によりますと、今後の重点分野として「民業圧迫」と指摘された低金利での融資競争から脱却し、経営改善や新規事業など民間の金融機関ではリスクを取りにくい分野で融資を増やす方針です。こうした融資は現在、1兆円ほどですが、4年後の2021年度には3倍の3兆円ほどを見込んでいます。また、ビジネスモデルの変化に合わせた店舗機能の見直しを進め、一部店舗の統合や人員の調整などを行います。不正融資問題の原因の一つとなった営業ノルマも評価制度を全面的に見直します。これらの具体的な数値目標は、秋ごろにまとめる中期経営計画で発表する予定です。

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