平均株価2万2000円割れ イタリア政局不安で[2018/05/30 11:50]

 東京株式市場の日経平均株価は400円、値下がりして約1カ月半ぶりに2万2000円を割り込んでいます。東京証券取引所から報告です。

 (経済部・賀谷真実記者報告)
 イタリアの政局不安が世界のマーケットを直撃し、東京株式市場もほぼ全面安の展開です。平均株価は29日に比べて400円、値を下げて約1カ月半ぶりに2万2000円を下回りました。銀行や生保など、金融株を中心に幅広い銘柄に売りが広がっています。きっかけとなったのはイタリアの政局不安です。新しい内閣を発足させることができずに混迷を深めていて、不安がヨーロッパ経済全体に波及するのではないかという懸念も出ています。そのため、リスクを避けようとして世界的に株が売られ、ニューヨーク市場ではダウ平均株価が一時、500ドル以上、下げる場面もありました。マーケット関係者は「東京市場の取引の約半分は、実はヨーロッパの投資家が占めている。そのため、不安が高まると影響を受けやすい」としています。北朝鮮や中東、ヨーロッパの政治不安など、世界情勢に翻弄(ほんろう)されるマーケットが続きそうです。

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