日立化成 非常用電源用の蓄電池の検査数値を改ざん[2018/06/29 23:28]

 日立製作所の子会社の日立化成は、産業用蓄電池の検査成績書の数値を改ざんしていたことを発表しました。

 日立化成・丸山寿社長:「多大なご迷惑をお掛けしてますことをおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。経団連の会長を輩出している日立グループの一角を占めている当社で、こうした情けない、とんでもない不祥事を起こしてしまったことは大変、申し訳ない」
 検査データが改ざんされていたのは、三重県の名張事業所で生産されていた蓄電池で、非常用のバックアップ電源として販売されていました。日立化成は、顧客と取り決めた試験方法と異なる方法で検査を行い、測定した数字も不正に書き換えていました。対象の製品は、2011年以降に製造された製品約6万台で500社に出荷していましたが、これ以前にさかのぼると、さらに増える可能性があるということです。経団連は神戸製鋼に始まった一連の不正を受け、会員企業や団体に調査を要請してきました。経団連会長を務める企業の子会社で不正が発覚したことで、経団連会長で日立製作所の中西宏明会長も説明を求められることになりそうです。

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