日銀 「リーマン危機予測できず」 議事録を公表[2018/07/17 18:36]

 日銀はリーマンショック直前、2008年上半期の金融政策決定会合の議事録を公表し、危機を十分に予測できていなかったことが明らかになりました。

 2008年はアメリカのサブプライムローン問題が深刻化していましたが、3月に証券大手のベア・スターンズが大手銀行に救済合併され、危機感が後退していました。6月の会合で、当時の白川方明総裁は「大手金融機関が突然、破綻することを指して最悪期とか危機とか言うなら、最悪期は去ったのだと思う」と述べ、その後の金融危機について予測しきれなかった状況が明らかになりました。一方、他の委員からは「簡単に最悪期を脱したとは言わないほうがいい」などと警鐘を鳴らす意見も上がりましたが、金融危機を見据えた具体的な対策などの議論は行われませんでした。

こちらも読まれています