G20開幕 麻生大臣「不均衡は多国間で解決を」[2018/07/22 16:07]

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開幕したG20(財務省・中央銀行総裁会議)は、米中の貿易戦争や新興国の通貨安などについて意見を交わし、初日の日程を終えました。

 麻生財務大臣:「先進国で金融政策の正常化が徐々に行われつつあるなかで、中国を含めて新興国における通貨下落が資本流出圧力を招き、世界金融市場のリスクとなり得る」
 麻生大臣は、経常収支の不均衡については「二国間ではなく、多国間で解決するべきもの」と指摘。関税付加などの調整ではなく、貯蓄や投資などマクロ経済や構造改革で解決するべきとの見解を示しました。また、記者団から米国の保護主義に対する各国の反応を聞かれ、「今回はG7のような激しい感じではなかった」との認識を示しました。G20は22日も討議し、日本時間の23日早朝に共同声明を採択して閉幕する予定です。

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