2時間議論も…立場の違い浮き彫りに 日米貿易協議[2018/08/10 11:46]

 日本とアメリカの新たな貿易協議の初会合が行われましたが、議論はまとまらず、10日に持ち越しとなりました。

 (経済部・宇田川真洋記者報告)
 閣僚同士が1対1で2時間にもわたって本音ベースで話すことができましたが、改めて立場の違いが浮き彫りになりました。
 茂木経済再生担当大臣:「アメリカはバイ(二国間)の交渉を進めたいということでありますし、日本はTPP(環太平洋経済連携協定)が日米双方にとって最善である。こういう基本的な立場です」
 協議では日本が警戒していた通り、アメリカ通商代表部のライトハイザー代表からFTA(自由貿易協定)などの二国間交渉を求められました。日本はFTAには応じられない事情を説明し、アメリカも一定の理解を示しましたが、まとまりませんでした。関係者によりますと、日本としてはアメリカの要求がどんどんエスカレートする前の早いうちに交渉を終わらせたいのが本音で、今回の訪米には関係省庁のトップレベルの幹部を連れてきて素早い判断を下せる体制を整えています。一方、アメリカはFTAだけではなく、自動車への追加関税や農産品の市場開放などを求めてくるとみられ、2日目の協議でどこまでかわせるかが鍵となります。

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