「トリチウム」含む水の放出案 公聴会で懸念相次ぐ[2018/08/30 11:54]

 福島第一原発の事故処理によって生じて大量のタンクに保管された放射性物質「トリチウム」を含む水を海に放出する案について、初めて公聴会が開かれました。

 福島第一原発では汚染水が浄化処理された後も、放射性物質「トリチウム」を含む水が敷地内のタンクにたまり続けています。2020年にもタンクの置き場所が限界に達すると予想されることから、処分方法としてこのトリチウム水を薄めて海に放出する案が出ています。
 公聴会の出席者:「とにかく海洋放出はだめ。これが問題を追及する我々市民の一致した意見」「トリチウムを海洋放出した時点から、さらに風評被害が上乗せされます」
 初めて市民を対象に開かれた公聴会では、風評被害を懸念する漁業関係者の声が相次ぎました。公聴会は31日も福島県と東京で行われます。

こちらも読まれています