政府系ファンドの高額報酬 世耕大臣が給与自主返納[2018/12/04 11:51]

 経済産業省が政府系ファンドの役員に対して年間1億円もの高額な役員報酬を提示した責任として、世耕経済産業大臣は大臣給与を返納すると発表しました。

 世耕経済産業大臣:「国の資金を前提としているので、資金集めの苦労の度合いが一般の民間ファンドとは異なる。報酬は高すぎる面がある。しかも、いまだJICとしては収益を上げていない」
 経産省は9月、産業革新投資機構の田中社長らに年間報酬約5500万円と業績連動7000万円を提示しましたが、その後、「国民の理解が得られない」として撤回しました。機構側は「信義にもとる」などと強く反発しています。世耕大臣は相互不信を招いた責任として事務方トップの嶋田次官を厳重注意処分としたうえで、自らも大臣の給与から議員報酬を引いた11万円を返納するとしました。機構側は19日の取締役会で対応を協議します。

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