“異例”日銀が緊急会合へ 具体策打ち出せるか[2020/03/16 12:08]

 新型コロナウイルスの感染拡大で経済が悪化するなか、日本銀行が当初の予定を前倒しして16日正午から緊急で会合を開くことを決めました。

 (経済部・村上晃一記者報告)
 アメリカの緊急利下げと歩調を合わせる形で、日銀でまもなく異例の会合が始まります。新型コロナの影響で世界経済が急速に悪化するなか、アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は日本時間の16日朝に緊急の利下げを決めました。このサプライズはかえって市場の不安を招いています。東京株式市場では売り買いが交錯しています。日銀はすでに世界の中央銀行と足並みをそろえてドルを供給する方針を発表していますが、さらなる金融緩和に踏み切るかが緊急会合の焦点となります。緩和策の一つはマイナス金利をさらに進める策ですが、金融機関の収益を悪化させる副作用があり、日銀内では否定的な考えが大勢を占めています。そこで市場関係者が有力視するのは、株価を支えるために株の買い入れを増やす策です。これまで大規模な金融緩和を続けてすでに持ち玉が少なくなっている日銀に一体、何ができるのか難しい判断が迫られています。

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