ほどほどにしろ…北“後ろ盾”中国冷静対応呼びかけ[2013/04/12 17:07]

 北朝鮮の後ろ盾となってきた中国ですが、今回の一連の挑発行為に対し、中国政府はどのように反応しているのでしょうか。

 (青木俊憲記者報告)
 中国外務省は12日午後、会見で「朝鮮半島の平和と安定を維持することが大事で、いかなる情勢の変化があっても、この方向性を必ず守っていかなければならない」と述べ、各国に冷静な対応を呼びかけました。また、「中朝の国境に中国の軍隊が多数集結している」という一部の報道について、国防省は「事実とは一致していない」と否定しました。当局が、北朝鮮を刺激して暴発を招かないよう神経を使っているのがうかがえます。一方で、市民の間では、北朝鮮への嫌悪感が広がっています。
 中国人観光客:「中国は後ろ盾になってあげられるけど、他国とのけんかは許せないわ。子どもと同じね、自分の子がほかの子とけんかしようとしているなら止めないと」
 12日の共産党系メディアも「中国国民の気持ちに配慮しろ」という社説を掲載し、「北朝鮮は『ほどほどにしろ』」などと強い論調で批判しました。一方で、この新聞は「日本と韓国に隣接している北朝鮮を捨てろという主張は幼稚で極端すぎる」という論評も掲載しています。コントロールのきかない北朝鮮にいら立ちを募らせながらも、中国の安全保障を考えると関係を悪くしすぎることもできないという苦しい立場がうかがえます。

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