中国全域に広がる恐れ…鳥インフル感染者55人に[2013/04/14 17:47]

 中国で鳥インフルエンザの感染が止まりません。感染者はこれまで上海市周辺など中国東部に限られていましたが、13日の北京に続き、内陸部の河南省でも初めて確認されました。感染が中国全域に広がる懸念が強まっています。

 河南省政府の発表によりますと、34歳と65歳の男性が14日、H7N9型鳥インフルエンザに感染していることが分かりました。内陸部の河南省で感染が確認されるのは初めてで、このうち34歳の男性は危篤状態だということです。また、中国メディアは14日、浙江省でも新たに4人の感染が確認されたと報じています。中国全体の感染者は55人に増え、そのうち11人が死亡しています。WHO=世界保健機関の中国事務所のオリアリー代表は、「感染は散発的で、今後、別の都市でも感染が発生する可能性が高い」と警戒を強めています。中国での感染者はこれまで上海市とその周辺の中国南部に集中していましたが、13日、北京で初めて7歳の女の子の感染が確認されるなど中国全域に拡大する懸念が強まっています。

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