中国外務省が初めて「尖閣は核心的利益」[2013/04/27 00:03]

 中国外務省は尖閣諸島について問われ、中国にとって絶対に譲歩できない国家的利益を指す「核心的利益」という言葉を初めて用いました。

 中国外務省・華春瑩副報道局長:「釣魚島の問題は中国の領土主権問題に絡んでおり、当然、中国の核心的利益に属する」
 中国外務省の華副報道局長は26日、記者会見で尖閣諸島について聞かれ、中国として絶対に譲れない核心的利益に関わる問題だと明言しました。これまで、台湾やチベット問題などで使われていた核心的利益という言葉を、外交当局者が尖閣問題で明確に使用したのは初めてのことです。一方、中国外務省がネット上で公開した会見の議事録では、「尖閣諸島の問題は中国の領土主権に関わる」と直接的な表現を避けています。
 こうしたなか、安倍総理大臣は総理公邸で民間人と会食しましたが、出席者によりますと、中国の軍事費について「中国は10兆円と言っているが、実際は20兆円じゃないか」と疑念を示したということです。さらに、「この2年で日本と中国の軍事的なバランスが完全に壊れてしまう」と危機感を示しました。

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