「人質」報道も…開城工業団地に“残る7人”は今[2013/04/30 17:58]

 開城(ケソン)工業団地を巡って、韓国側は29日までに全員を撤収させる予定でしたが、今も7人が残ったままです。韓国メディアは、「人質になる恐れもある」などとも報じています。

 (野村友弘記者報告)
 この7人について、韓国政府は、北朝鮮との交渉が解決に至らなかったため残ったもので、交渉がまとまり次第、速やかに撤収できるものという見方を示しています。ただ、この交渉がいつ解決できるかということに関しては、まだ見通しがついていないというのも実情です。実際に今、どんな話し合いが行われているかということですが、主なテーマは工団内で働く北朝鮮労働者の未払い賃金の問題などです。工団内にある会社は今月10日以降、それぞれ給料日を設定していて労働者に支払うことになっていましたが、その時はすでに北朝鮮が一方的に韓国側からの立ち入りを禁止していた状況で、支払いが滞っていました。韓国政府としても、この北朝鮮の要求というのは非常識なものではないということで、この交渉を受け入れていて、逆に韓国側からも、工場で完成した製品については持ち出せるように認めてほしいということで、交渉が継続しています。北朝鮮が反発していた米韓軍事演習は30日に終了しました。国防省によりますと、北朝鮮のミサイルはまだ実戦配備されたままで、警戒は続いています。そうしたなか、訓練の終了が北朝鮮の姿勢にどのような変化を与えるのか、今後のポイントとなってきます。

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