仏で新型コロナウイルス感染者 拡大の懸念強まる[2013/05/11 14:30]

 SARS=重症急性呼吸器症候群に似た新型ウイルスの感染者がフランスで確認されました。これまでに世界で33人の感染が確認されていて、拡大の懸念が強まっています。

 フランス保健省によりますと、新たに感染が確認されたのは、4月9日から17日にかけてアラブ首長国連邦のドバイに滞在して帰国した65歳の男性で、フランス北部の病院で集中治療を受けています。「新型コロナウイルス」と呼ばれるこのウイルスは去年9月の発見以降、中東、ヨーロッパで33人の感染が確認され、うち18人が死亡しています。アジアで約800人近い犠牲者を出したSARSに近い種類のものとされ、WHO=世界保健機関は人から人への感染も確認しています。フランス保健省はサウジアラビアに専門家を派遣し、現地の当局とともに実態把握を進めています。

CDC/Maureen Metcalfe/Azaibi Tamin、CDC/Cynthia Goldsmith/Azabi Tamin

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