有人火星飛行したら大量宇宙放射線浴びる? NASA[2013/05/31 11:21]

 NASA=アメリカ航空宇宙局が、有人火星飛行をした場合、飛行士は大量の宇宙放射線を浴びる危険があるとする分析結果を発表しました。

 NASAの研究チームは、火星の到達に成功した無人探査機「キュリオシティー」の宇宙放射線のデータを解析しました。その結果、宇宙飛行士が最短で往復した場合でも、積算被ばく量が約660ミリシーベルトになると推計しました。一般の人の被ばく量の限度は年間1ミリシーベルトです。研究チームは、「5日から6日ごとに全身のCTスキャンを受ける状態に近い」と分析しています。NASAは、有人火星飛行の2030年代の実現を目指していますが、飛行士を宇宙放射線から守る技術の開発など、多くの課題が示されました。

映像提供(資料):NASA

こちらも読まれています