中国「争いは棚上げすべき」 アジア安全保障会議[2013/06/02 11:55]

 シンガポールで開かれている安全保障に関する国際会議で、中国の軍の幹部が、尖閣諸島の問題などを念頭に「争いは一時的に棚上げすべきだ」という考えを示しました。

 中国人民解放軍・戚建国副総参謀長:「海洋主権などで争われる問題に関して、一時的に解決できない状況のなかでは、とりあえず辛抱強く争いを棚上げし、対話を通じた問題解決の方法を求めないといけない」
 戚氏は、領土や海洋権益に関する強硬な主張はせず、対話による平和的な解決を強調しました。国際社会で高まる中国の「脅威論」を払拭する狙いがあるとみられます。
 また、中国共産党の機関紙に発表された沖縄の帰属問題が未解決とする論文についても触れ、「一人の学者の主張であり、中国政府の意見ではない」と述べました。

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